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論文

時間間隔をあけた2回の中性子測定による燃料デブリ中のプルトニウム定量手法の開発

長谷 竹晃; 相楽 洋*; 小菅 義広*; 中岫 翔; 能見 貴佳; 奥村 啓介

第43回日本核物質管理学会年次大会会議論文集(インターネット), 3 Pages, 2022/11

Neutrons emitted from fuel debris are dominated by Cm-244, and plutonium cannot be quantified only by nondestructive measurements based on the neutron measurements. In this paper, focusing on the difference in half-lives of Cm-244 and plutonium, we devised a method to quantify the Pu-240 effective mass in fuel debris by measuring it two times and evaluated numerically its applicability. As the results, it was confirmed that long time interval, more than five years, will be required to evaluate the Pu-240 effective mass accurately. It was also confirmed that for fuel debris with high burnup, the Pu-240 effective mass will be overestimated by Cm-246, and we devised a method to correct for this.

論文

Photoneutron detection in lightning by gadolinium orthosilicate scintillators

和田 有希*; 中澤 知洋*; 榎戸 輝揚*; 古田 禄大; 湯浅 孝行*; 牧島 一夫*; 土屋 晴文

Physical Review D, 101(10), p.102007_1 - 102007_6, 2020/05

 被引用回数:1 パーセンタイル:8.09(Astronomy & Astrophysics)

During a winter thunderstorm on November 24, 2017, a downward terrestrial gamma-ray flash took place and triggered photonuclear reactions with atmospheric nitrogen and oxygen nuclei, coincident with a lightning discharge at the Kashiwazaki-Kariwa nuclear power station in Japan. We directly detected neutrons produced by the photonuclear reactions with gadolinium orthosilicate scintillation crystals installed at sea level. Two gadolinium isotopes included in the scintillation crystals, $$^{155}$$Gd and $$^{157}$$Gd, have large cross sections of neutron captures to thermal neutrons such as $$^{155}$$Gd(n,$$gamma$$)$$^{156}$$Gd and $$^{157}$$Gd(n,$$gamma$$)$$^{158}$$Gd. De-excitation gamma rays from $$^{156}$$Gd and $$^{158}$$Gd are self-absorbed in the scintillation crystals, and make spectral-line features which can be distinguished from other non-neutron signals. The neutron burst lasted for $$sim$$100 ms, and neutron fluences are estimated to be $$>$$ 58 and $$>$$ 31 neutrons cm$$^{-2}$$ at two observation points at the power plant. Gadolinium orthosilicate scintillators work as valid detectors for thermal neutrons in lightning.

論文

Improved holdup blender assay system (IBAS) slope validation measurements to improve nuclear material accountancy of high alpha holdup

LaFleur, A. M.*; 中村 仁宣; Menlove, H. O.*; 向 泰宣; Swinhoe, M. T.*; Marlow, J. B.*; 栗田 勉

Proceedings of 37th ESARDA Annual Meeting (Internet), p.435 - 441, 2015/08

PCDFのグローブボックス内滞留核物質(ホールドアップ)を測定しているIBAS(中性子測定装置)は2010年に再校正を行い、測定バイアスの改善を実施してきた。2011年にクリーンアウトした際、各グローブボックスのホールドアップのアルファ値測定を実施したところ、校正時に使用した標準試料(アルファ: 0.67)に対し、15.8から31.5であり全く異なる値であった。このことから、この差が計量管理の測定に影響していないかどうかを確認するため、ホールドアップの中性子自己増倍測定及びMCNP計算を行い、校正式の妥当性確認を実施した。その結果、IBASの校正式は健全であることを確認することができた。この結果は実際のグローブボックス内の複数個所からの粉末回収及び精密測定に基づくものであり、今後のプルトニウムホールドアップへの計量管理や査察測定を行なう上で貴重な知見を提供するものである。

論文

Demonstration result of sample assay system equipped alternative He-3 detectors

中村 仁宣; 向 泰宣; 飛田 浩; 中道 英男; 大図 章; 呉田 昌俊; 栗田 勉; 瀬谷 道夫

Proceedings of 37th ESARDA Annual Meeting (Internet), p.45 - 53, 2015/08

原子力機構ではHe-3の代替技術としてZnS/$$^{10}$$B$$_{2}$$O$$_{3}$$セラミックシンチレータを用いた中性子検出器の開発を進めてきた。この検出器はASAS(代替サンプル測定システム)といい、現在査察でMOX粉末等の測定に使用しているHe-3タイプのサンプル測定システム(INVS)を参考としたものである。He-3の代替技術としてPuの測定ができることを示すため、原子力機構ではASASを設計・製作し、実際のプルトニウム(MOX粉末)を用いた測定試験(デモンストレーション)を実施した。測定試験では、検出器の基本性能評価(FOM評価)のほか、測定のばらつきや不確かさ評価を行なうとともに、個々の性能についてINVSとの比較を実施した。その結果、代替He-3による中性子検出器(ASAS)の技術開発に関し、課題はあるものの、実際に使用している査察機器(INVS)と遜色のない定量性(測定不確かさ)を示すことができた。

論文

Energetic ion transport by abrupt large-amplitude event induced by negative-ion-based neutral beam injection in the JT-60U

石川 正男; 武智 学; 篠原 孝司; 草間 義紀; Cheng, C. Z.*; 松永 剛; 藤堂 泰*; Gorelenkov, N. N.*; Kramer, G. J.*; Nazikian, R. M.*; et al.

Nuclear Fusion, 45(12), p.1474 - 1480, 2005/12

 被引用回数:38 パーセンタイル:74.93(Physics, Fluids & Plasmas)

アルフベン固有モード(AE)による高エネルギーイオンの輸送を調べるために、中性子発生分布及びダイヤモンド検出器を用いた中性粒子束の測定をJT-60Uにおいて初めて行った。弱磁気シアプラズマにおいて、Abraut Large-amplitude Event(ALE)と呼ばれるバーストモードが発生した時、100-370keVの特定のエネルギー範囲の高エネルギーイオンが輸送されることが、中性粒子計測から初めて得られた。また、中性子発生分布はALEにより再分配することがわかった。これらの計測から、ALEは特定のエネルギー範囲を持つ高エネルギーイオンをプラズマ中心部から周辺部へ再分配することが詳細に示された。一方、負磁気シアプラズマではRversed-Shear-induced AE(RSAE)と呼ばれるAE、及びRSAEからTAEへの遷移を確認しており、中性子発生分布計測は、モードによる輸送はRSAEからTAEへの遷移中が最も大きいことを示唆している。

論文

金属系高温超伝導物質MgB$$_{2}$$のエレクトロニクス応用; トンネル接合素子と熱緩和型パルス応答素子への展開に向けて

石田 武和*; Wang, Z.*; 四谷 任*; 町田 昌彦

固体物理, 40(1), p.51 - 67, 2005/01

新しい超伝導体MgB$$_{2}$$は、エレクトロニクスを初めとしてさまざまな応用分野への展開が期待されている。本論文では、おもに、MgB$$_{2}$$を用いたトンネル接合素子開発の現状と熱緩和型パルス応答素子による中性子計測に関する取り組みについて解説する。特に、中性子計測に関しては、地球シミュレータを用いた熱緩和の大規模シミュレーションによりMgB$$_{2}$$素子の検出条件を明らかにした結果について報告する。

報告書

位置検出型核分裂計数管の開発と中性子空間分布計測試験

山岸 秀志; 曽山 和彦; 角田 恒巳; 落合 政昭; 岩村 公道; 最首 貞典*; 浦上 正雄*; 増田 尚宏*; 山内 祐樹*; 大谷 順一*; et al.

JAERI-Tech 2001-053, 19 Pages, 2001/08

JAERI-Tech-2001-053.pdf:2.48MB

高中性子束かつ高$$gamma$$線下で使用可能な位置検出型核分裂計数管(PSFC)と中性子分布計測システムの開発を進めている。今回、有感長1000mmを有するPSFCを試作し、その出力信号特性の詳細と中性子空間分布の計測試験を実施した。この結果、PSFCは、特殊電極構造で製作されているにもかかわらず、一般の有感長200mm程度の核分裂計数管と比較して、同等以上の出力信号特性を有していることを確認できた。また、PSFCによりグラファイトパイル側壁の中性子空間分布をリアルタイムで計測できることを確認できた。本開発試験により、ソレノイド電極構造のPSFCの実現性を実証でき、また、PSFCが中性子分布計測用として、極めて有効であることを証明できた。

論文

研究グループ紹介; 日本原子力研究所那珂研究所核融合工学部核融合中性子工学研究室

西谷 健夫; 沓掛 忠三; 堀 順一

プラズマ・核融合学会誌, 77(6), p.609 - 610, 2001/06

核融合中性子工学研究室は1980年に原研東海研究所原子炉工学部に核融合炉物理研究室として発足し、1999年4月に那珂研究所核融合工学部の組織となった。本研究室では、D-T中性子源Fusion Neutronics Source(FNS)を用いて、核融合の中性子に関連する、各種断面積測定,遮蔽特性,中性子計測法開発,増殖ブランケット核特性等の研究を行っている。FNSは整流器型の加速器を用いた中性子源で、D$$^{+}$$を約400keVに加速し、トリチウムターゲットに当てて、D-T反応により14MeV中性子を発生している。FNSにはターゲット室が2つあります。第1ターゲット室は0.37TBq(10Ci)のトリチウムを吸着させた固定トリチウムターゲットを使用しており、2nsパルスからDCまでの運転が可能で、おもに中性子計測法開発,増殖ブランケット核特性等に使用している。第2ターゲット室には本施設の目玉である37TBq(1000Ci)の回転トリチウムターゲットがあり、おもに材料の中性子照射損傷や各種断面積測定に使用している。

報告書

位置検出型核分裂計数管の特性インピーダンスの設計とソレノイド電極構造体の試作試験

山岸 秀志; 鈴木 勝男; 角田 恒巳; 伊藤 浩

JAERI-Research 98-063, 21 Pages, 1998/11

JAERI-Research-98-063.pdf:1.17MB

遅延線構造の位置検出型核分裂計数管(PSFC)を開発するため、それに必要なソレノイド電極構造体(SEST)の設計と電気的特性について検討を行った。設計では適切な特性インピーダンスと充分なパルス伝播時間が得られるように、SESTのインダクタンスとキャパシタンスの最適化を図った。PSFCの成立性を確認するため、外径22mm、電極長800mmのSESTの模擬体を試作し、その特性試験を実施した。特性試験では、試作したSESTのインダクタンス、キャパシタンス、抵抗、特性インピーダンス及びパルス遅延時間等を測定した。試験結果と設計値との照合を行い、設計法の妥当性を確認した。また、本測定実験により、PSFCのソレノイド電極構造の成立性を確認できた。

論文

会議報告; 第12回高温プラズマ計測に関するトピカル会議

児玉 了祐*; 吉田 英俊; 藤田 順冶*; 西谷 健夫; 武藤 貞嗣*; 鞠 重山*; 松田 俊明; 長 照二*; 川端 一男*; 磯部 光孝*; et al.

プラズマ・核融合学会誌, 74(10), p.1208 - 1213, 1998/10

1998年6月7日から11日まで米国プリンストン大学で開催された第12回高温プラズマ計測に関するトピカル会議での主要な発表についてまとめたものである。磁気核融合と慣性核融合等に係わる総数が310件の発表では7セッションに分類されて講演されたが、本会議報告でも同じ形式で記述した。

論文

Investigation of interaction between MeV-ions and first wall from neutron and $$gamma$$-ray measurements in JT-60U

近藤 貴; 草間 義紀; 木村 晴行; 三枝 幹雄; 藤井 常幸; 森山 伸一; 根本 正博; 飛田 健次; 森岡 篤彦; 永島 圭介; et al.

Journal of Nuclear Materials, 241-243, p.564 - 568, 1997/02

 被引用回数:12 パーセンタイル:67.93(Materials Science, Multidisciplinary)

JT-60Uにおいて、イオンサイクロトロン周波数領域(ICRF)加熱により核融合炉の高速イオンを模擬し、中性子(ボロンと高速イオンの反応による)およびガンマ線($$^{11}$$Bpp',$$^{12}$$Cpp'反応による)計測により、高速イオンと第一壁の相互作用を調べた。その結果、鋸歯状波崩壊時に中性子信号中に、早い増加(約5ms)及び遅い増加(約100ms)の2つの特徴的な振舞いが観測された。小さい鋸歯状波の場合には、早い増加のみ観測されるのに対して、巨大鋸歯状波の場合には、これら2つの波形の重ね合せとなっている。早く増加する中性子信号は、損失高速イオンと第一壁との反応により発生したものとみなされる。一方、遅い増加の場合は、ガンマ線信号も増加していることから、鋸歯状波崩壊に伴う、ボロン不純物のプラズマへの流入により説明できる。

報告書

遅延線電極構造を有した位置検出型核分裂計数管の信号計測系と計数誤差

山岸 秀志

JAERI-M 94-010, 13 Pages, 1994/02

JAERI-M-94-010.pdf:0.61MB

位置検出型核分裂計数管(PSFC)の開発において、その計数管電極を遅延線構造にすることにより、極めて高い位置検出分解能が期待できることを既に報告した。本稿では、PSFC信号計測系の構成について検討を行うと共に、PSFC及び電子回路によるパルス計数誤差について計算評価した。PSFCのパルス伝播時間と同じ遅れ時間を有するパルス遅延素子と組み合わせて計測電子回路を構成することにより、信号処理系を簡素化でき、高速のリアルタイム計測に有効であることがわかった。また、PSFCに起因する計数誤差は、電子回路によるものよりも小さく、10$$^{6}$$cpsのような高計数率下においても2%以下であることがわかった。

論文

Development of in-core measuring method using optical techniques

角田 恒巳; 四竈 樹男*; 鳴井 実*; 佐川 勉

Radiation Detectors and Their Uses,Proc. of the 8th Workshop; KEK Proc. 94-7, 0, p.109 - 113, 1994/00

原子炉心の直接計測、各種照射物の光学的計測などの可能性を探るため、耐放射線性光ファイバを試作し、JMTR炉心に装荷し、その場試験により、吸収及び発光特性を追及した。吸収特性では、600nm領域の吸収ピークと、700nmより短波長側で波長の逆数に比例する吸収帯が存在することが判った。しかし全中性子フルエンス~3$$times$$10$$^{19}$$n/cm$$^{2}$$$$gamma$$線ドーズ3.3$$times$$10$$^{9}$$Gyの重照射に対しても十分耐える事が判った。発光特性では、波長の逆数の3乗に比例する連続スペクトルと、1280nm領域に鋭いピークを観測した。これらの発光は原子炉出力変化に即応し、特に1280nmのピークは原子炉出力との直線性も良好であった。本結果は、炉心内の光学的計測に道を拓くものと考えられる。

報告書

遅延線電極構造に設計した位置検出型核分裂計数管の理論的考察

山岸 秀志

JAERI-M 93-151, 10 Pages, 1993/07

JAERI-M-93-151.pdf:0.5MB

核分裂計数管の陽極をコイル構造とした新たな位置検出型核分裂計数管(PSFC)を考案し、その構造とパルス伝幡等の電気的特性の関係について理論的な考察を行った。本PSFCは高速中性子を検出することを目標にしており、信号パルスの時間差によって中性子位置を検出する原理に基づくものである。計算による考察の結果、PSFCの陽極をコイル構造にすることにより適度なパルス伝幡速度が得られるため、これまでにない極めて高い位置検出分解能を有する中性子検出器の開発が可能であることがわかった。更に、PSFCはコイル構造により自由に特性インピーダンスを設計できるため、信号伝送ケーブルとインピーダンス整合をとることができる。この結果、信号パルスの反射がない良好なパルス伝送特性も得られることがわかった。この技術は熱中性子用の位置検出型核分裂計数管にも利用できるものである。

論文

Measurement of neutron flux in the AVR

山岸 秀志; 若山 直昭; 伊藤 浩; 坂佐井 馨; H.Brixy*; J.Oehmen*; R.Hecker*; H.-J.Hantke*

Juel-2467, 43 Pages, 1991/04

原子炉計測研究室では、高温インコアチェンバ(HTIC)の開発を進め、800$$^{circ}$$Cでも常温と変わりなく、10$$^{6}$$~10$$^{14}$$n/m$$^{2}$$・sの広範囲の中性子束を測定可能なHTICの開発に成功した。ドイツKFAでは、高温ガス炉AVR炉心上部の中性子束分布を測定し、計算コードを検証することに大きな関心を有していた。このため、1988年10月~12月にかけて、新開発のHTICを用いて、AVR内の中性子束分布測定実験を日独協力協定の下で日独共同により実施した。実験の結果、KFAが以前に計算した中性子束密度に対し約1000倍高いことが判明し、KFAでは計算コードの検討評価を行うための貴重なデータが得られた。また原研では新開発のHTICの高温ガス炉内作動実証データを得ることができた。1991年2月に行われた原研とKFAの協議の結果、上記成果を原研とKFA連名のKFAレポートとして発行することが合意されたため投稿する。

論文

Demonstration tests of the high temperature wide range neutron monitoring system in the AVR

山岸 秀志; 若山 直昭; 伊藤 浩; 坂佐井 馨; J.Oehmen*; H.Brixy*; R.Hecker*

Juel-2468, 40 Pages, 1991/04

原子炉計測研究室で開発した高温ガス炉核計装用広領域出力監視システム(WRPMS)の最終試験として、1987年末から1年間、ドイツ高温ガス炉AVRでその総合機能実証試験を日独共同で実施した。試験の結果、試作WRPMSは高温ガス炉の一次冷却ガス循環用大型ブロワー等が発生する電磁誘導ノイズの影響も受けることなく、原子炉起動から定格出力までの全原子炉出力を安定、確実に計測可能であること、また、1年間の連続作動試験においても、性能低下や特性変化も全く認められず、安定に作動することを確認した。1991年2月に行われた原研とKFAの協議の結果、上記成果を原研とKFA連名のKFAレポートとして発行することが合意されたため投稿する。

論文

Quantitative evaluation of multiple production of neutrons induced by cosmic rays in materials

木村 貴海

Journal of Nuclear Science and Technology, 27(12), p.1147 - 1150, 1990/12

バックグラウンド中性子とは何か?この問題は常温核融合研究における極微弱レベル中性子計測と関連して重要である。そこでバックグラウンド中性子の定量的評価を目的として、物質中における宇宙線誘起による中性子発生率を測定した。中性子検出体系内に種々の物質が存在したときに測定された中性子計数率は物質内での中性子多重発生を示唆した。物質1モル当たりの全中性子及び同時中性子計数率は平均原子量Aに対してそれぞれ$${propto}$$A$$^{1.80}$$, $${propto}$$A$$^{2.11}$$の相関をもつことを明らかにした。さらに重水に対して測定された中性子計数率は上の関係から予想される値に比べ例外的に高く、その発生率は1.9$$times$$10$$^{-2}$$n/s・kgであった。この結果は重水における中性子発生に、重水素の分解または核融合(?)が寄与することを示している。

論文

日本原研における常温核融合の研究

木村 貴海

IAERU-9002, p.87 - 111, 1990/11

原研における常温核融合研究の概要を説明した後、最近実験を進めている極微弱レベル中性子計測における宇宙線誘起による中性子多重発生の定量的評価について報告する。

論文

Neutron diagnostic for MTX

小川 俊英; 大麻 和美; 星野 克道; 小田島 和男; 前田 彦祐; マイクロウエーブトカマク実験チーム

Review of Scientific Instruments, 61(10), p.3181 - 3183, 1990/10

 被引用回数:3 パーセンタイル:49.17(Instruments & Instrumentation)

MTX計画用中性子計測器の製作、測定を行なった。MTX計画は、米国ローレンスリバモア研究所で行われている、自由電子レーザ(FEL)を使ったトカマクプラズマ加熱実験で、短パルス(50ns以下)、大出力(数GW)のマイクロ波を用いるところに特徴がある。この実験のために、2つのタイプの中性子計測器を準備した。1つは、全中性子発生率の時間変化を測定し、イオン温度を評価するためのもので、5種類の検出感度の異なる比例計数管や核分裂計数管で構成される。10$$^{8}$$~10$$^{13}$$n/sの中性子発生率レンジをカバーする予定である。もう1つは、FELパルスに対するイオンの応答を測定するためのもので、プラスチック・シンチレータを用いている。十分な中性子束が得られれば、100kHz程度の時間分解能が期待される。

報告書

Monte Carlo simulation for the calibration of neutron source strength measurement on JT-60 upgrade

西谷 健夫

JAERI-M 89-138, 32 Pages, 1989/10

JAERI-M-89-138.pdf:1.0MB

重水素放電を行うトカマク装置において、中性子モニターの出力値と総中性子発生量の関係を較正し、総中性子発生量を精度よく測定することは、核融合利得Qを評価する上で極めて重要である。JT-60では大電流化改造後、重水素運転を標準とすることを予定しており、その中性子発生量は核分裂計数管を用いて測定することを計画している。ここでは、中性子発生源のポロイダル分布を考慮したMCNPモンテカルロコードにより、核分裂計数管の、発生中性子に対する検出効率を計算し、そのプラズマパラメータ依存性、検出器の位置依存性を評価した。その結果、$$^{235}$$Uおよび$$^{238}$$Uの核分裂計数管の検出効率の不確定性は、それぞれ$$pm$$13%、$$pm$$9%であった。

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